黒田藩藩医  原三信
 

1986年、オランダの国立ライデン大学より原三信院長へ日本人で初のブールハーフェ・メダルが贈られた。

国立ロッテルダム博物館の「日蘭交流展」に原家伝来の資料が展示され、六代三信の蘭方外科術習得とその資料を今日まで伝えた功績が改めて評価されたもの。

メダルは博物館の記念式典で、オランダ女王婿クラウス殿下ご臨席のもと、院長に手渡された

歴代 原三信の業績



慶長5年(1600)

初代、筑前52万石の黒田長政公より黒田藩御典医として召し抱えられる(以来、代々「三信」を襲名)


貞亨3年(1685)

六代原三信が長崎出島オランダ館に留学オランダ医師、アルブルト・コロウヌより蘭方外科医 免状を受ける


明治12年(1879)

黒田藩藩医として代々仕えた原家は、明治維新後の廃藩置県でその任務に終止符を打つことになる。十二代原三信は しばらくの間、県の医師として佐賀の乱などに従軍したあと、明治12年、福岡県より外科医術開業の免状を受け現在地(福岡市博多区大博町)に開業


明治35年(1902)

十三代原三信、九州初の私立病院を設立(病床数30)


明治36年(1903)

愛宕下に分院設立


昭和30年(1955)

十四代原三信が  医療法人三信会原病院を 設立  (病床数69)、やがて充実した医療の必要から診療科目が広がる


昭和41年(1966)

総合病院の許可を受け、地域の基幹病院として中核的役割をはたすことになる(病床数166)


昭和54年(1979)

創立百周年(病床数426)


昭和61年(1986)

オランダ国立ライデン大学より 十五代原三信へ ブルーハーフェメダル贈呈

「六代原三信蘭方医三百年記念奨学会」設立

▲明治36年 愛宕下分院

▲明治29年 当時の三信会原病院