窪田三洞  書簡 山頭火、三宅酒壺洞氏 関係部分抜粋)

 

 封書 (昭和22.2.7)

   

「酒壺洞様 大浜のお宅に山頭火とお訪ねしてもう何年になりますか。

彼の幾十代かの祖先から住み継いて来たらしい家の貴方の書斎である二階の一室に心静かに話し会った一ときを忘れません。

 当時眼を患って居られたあなたは、不思議な霊験から恢復の喜びを得て居られ、ノートに書き溜めてある作句をみせてくれたりしましたっけ。

 門前で山頭火と共に撮って貰った写真は今どうなったか見当らない。或は戴かなかったかな。....... 後略 」